夏が終わった。正しくは夏休みが終わったと言うべきか。 今年の夏も、生徒たちは様々な事を体験した。全国大会に3年連続で出場した剣道部は団体8位。同じく全国大会6年連続出場のソフトテニス部も団体16位という素晴らしい結果を残した。

結果を残すという話なら、PTAと生徒会の活動も忘れてはいけない。PTAからは、学校のトイレ掃除をしたいとの申し出があった。8月上旬の蒸し暑い中、校内のトイレをビカピかに磨いてくれた。生徒会のメンバーたちに至っては「自分たちで校内を綺麗にしよう」を合言葉に、なんと校内のリホームを自分たちで手がけたいと言い出したのだ。手始めに図書室から。書棚を撤去し、全面床を張替え、材木の段階から加工し着色し組み立てて大型木製書棚を作ってしまった。完成した新しい図書室は、おしゃれで居心地が良い。これなら他の生徒たちも、喜んでくれるに違いない。

学校がサービス産業的に扱われる様になって久しい。昨今生徒や保護者の中には、サービスを受けて当たり前。自分(または我が子)を優先的に気持ち良くしてくれて当然。登校さえしていれば卒業と進路が決まり、大人へと成長させてくれると思い込んでいる者が増えていると聞く。確かに学校は教育に最適な環境の中で、子ども達を子ども達の中で育て成長させる場である。だが、教師はもちろん生徒も保護者も、そのような環境を作る担い手でもあるのだ。誰かのために、自らが時間を割いて汗を流す。時には自分サイド的には納得行かぬことも、折り合いをつけ認めたり許したりする必要があるかも知れない。そうやって、誰かが誰かのために、誰かが誰かによって生かされ成長していく場が学校なのである。そのような一人ひとりの自覚が小さな行動を生み大きな流れになって、心地よいハーモニーが校内を包み込む。

一部の保護者や生徒からはじまった行動が、流れとなってハーモニーを生み出す。そのようなムードを高め指揮をするのが、校長をはじめとする教師集団だ。今後益々教師の力量が問われる学校に本校も向かうことだろう。楽しみでもあり、気が引き締まる9月である。