今年も秋の日差しに包まれながら「目指せ、日本橋!」がおこなわれた。これは本校の行事の一つで、川越から東京の日本橋までの約42キロを三つの区間に分け生徒たちがリレー形式で歩くというもので、今年で七回目を数える。

当日朝6時半ごろ最初の班が出発し、志木で次の班につなぐ。練馬で二班を迎えた三班は靖国神社前で再集合している行事参加者全員と日本橋を目指すのだ。例年日没を気にしながらのゴールとなるのだが、今年はまだ日差しが十分に街並みを照らす午後四時には全員がゴールした。

今回の行事を前に、説明会で次のような話をしたことを思い出す。「ひとたびスタートしたらゴールまで歩く今回の行事は、人生と似ている。どちらも大切なのは、歩き方である。直ぐに弱音を吐く人、不平不満を言い連ねつまらなそうに歩く人もいれば、周りの景色を楽しみながら歩く人や仲間を気遣いながら和気あいあいと笑顔で歩く人もいる。同じ距離・同じルート同じ時間を歩くにしても、歩き方でウォーキングや人生は全然違ったものとなる。今回の行事での歩き方は人生そのものの歩き方にもつながるのだ。どうか、そんなことを考えながら歩いて欲しい」と。

実際、当日のウォーキングは、みんなしっかり歩ききった。歩くマナーも良く、表情も明るかった。例年ありがちな、先頭と最後尾の距離が大きく開いてしまう事もなかった。昨年は最後尾で弱音を吐いていた女子が先頭を颯爽と歩く姿を見て笑顔と涙がこぼれた。生徒たちは、しっかり考え、日々成長しながら人生も歩いている事が感じられた。「去年一度経験しているせいか、今年は楽だった」とは、ある生徒のコメント。これからの人生の中で何度かさしかかる峠道も、人生を旅していく中で積み重ねる経験や掴み取った知恵で、きっと乗り越えられるようになる。そう信じて一人ひとりの人生を、今回の行事のように元気に歩ききって欲しいと願っている。