スノースポーツ実習から戻って10日が過ぎ、ようやく疲れが取れた。なんせ約20年ぶりのスキーである。日頃運動をしていないので、2泊3日のスキーは体力的にきつかった。しかし覚悟していた筋肉痛には、不思議とならなかった。おそらく体がスキーで使う筋肉や力の加減を覚えていたのであろう。一度身につけた技術は、かなり先の年月まで忘れないのだと言うことを、身をもって体験出来た。

合宿中、生徒達はスキーとスノボーに分かれてインストラクターに基本から教わる。おっかなびっくりの初心者はまだしも、ある程度滑れる者にとっては簡単過ぎてばかばかしいと思う内容までもやる。インストラクターから認められた者だけが、講習を免除されるシステムだ。合宿後半、生徒達の上達はめざましい。山の上から颯爽と滑り降りる姿は、初心者の域は超えていないが自己流で覚えた者よりもはるかに美しい。経験者達も自分の滑りに自信が増し、思いどおりのシュプールを描いている。全くの自己流で覚えた私とは大違いだ。改めて基本の大切さを痛感させられた。

合宿の閉校式。生徒達にそのことを話した。スキーとスノボーだけではなく、人生も同じ。学びの基本、生き方の基本を身につけた者が、社会を自由に進む事が出来るのだ。それを教えようとする保護者や先生達は、君たちが転んで痛い目に合わないためのインストラクター。意味無い忠告に思えても、一度体に吸収すれば遠い未来で役立つ時も来るのだと。

今こうして思い出しても、スキー場の山頂の景色は絶景であった。都会の生活では得ることの出来ない感動も覚えた。生徒達の人生でも、身につけた事柄を駆使して、怯まず自分だけのシュプールを描きながら、まだ見ぬ沢山の素敵な景色に出逢って欲しいと願っている。

 

※2018年2月より、ブログの名称を「福校長のつぶやき」から「副校長のつぶやき」に変更した。

文責:副校長 伊坪 誠

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