「新しい時代」

大型連休で始まった令和の時代。働き過ぎと揶揄される日本人にとって、夏や年末年始の連続休暇を除いたら、まれにみる長い休みとなったに違いない。かく言う私も数十年続けてきた教師生活の中で、初の長期休暇を経験した。

新しい時代を迎えた期待感からか、はたまた仕事や勉強から一時(いっとき)でも開放された安堵感からなのか、この連休中は街も行楽地も例年以上に穏やかな顔で溢れていた。思い思いのスタイルで余暇を楽しむ人たち、趣味に没頭する人、何もせずに自宅で寛ぐ人、休み方は様々でも休む事の大切さは一様に感じたに違いない。もしかすると、今回の長期休みは、この国の人々の休む事への価値観を大きく変えるきっかけになるかも知れぬと、一人大げさに思いながら自分も余暇を満喫した。

働く事も休むことも、どちらも大切には違わない。重要なのはそのバランス感覚。「よく学び、よく遊べ」とは昔から聞く言葉。労働と余暇のバランス感覚を養うのも、学校教育の務めなのかも知れぬ。だとしたら、豊富な自由時間としっかり学ぶシステムを併せ持つ通信制高校が、新たな時代に果たす役目は計り知れない。

働く事・学ぶ事の喜びや大切さを学び続ける日々、たっぷりとある自分の時間、傍らには自分の大切な仲間や愛する人。それらと共に歩んで行ける明日が続くなら、人生はこの上なく豊である。近い将来、皆がそう感じられる世の中になって欲しいと切に願う。

思い出深い連休が終わり、新しい時代の幕が上がった。

 

2019.5.7

霞ヶ関高等学校

副校長 伊坪 誠

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